椚の森とは

長閑な人と樹を

くぬぎ林の中に、小ちゃな小屋が二棟寄り添うに建っています。
オープンデッキからは、双耳峰(西峰と東峰)の由布岳が、湯布院の町並みを呑み込むように、そびえ立っているのが望見できます。

夜明け前、由布連山が漆黒の闇の中から、徐々に稜線が浮かび上りゆっくりと天空を極彩色に染め上げてくれます。また季節にもよりますが、地上から湯布院盆地に朝霧が忍び寄り、瞬く間に盆地を包み込み、水墨画の世界を演出してくれます。
小屋番がこの地に山小屋を建て始めたのは、この絶景と自然の営みに圧倒されたからでした。
以来7年余りセルフビルドで、コツコツと小屋を建て始めやっと、設備が整い、さあぁ!これからは長年の夢だった小屋暮らしをはじめるぞ!!

だがしかし半年もすると、現地での仕事も段々となくなり、体を持て余し、闇雲に時が過ぎ去る日々に、ちょっと焦り?そーだ、この絶景をもっと多くの人達に楽しんで頂けたらと、民泊を思い立ち山荘 椚の森を開業いたしました。

お客様が日常から少し間を置いて、いっときのスローライフ、シンプルライフの中に身を置ける場所になれればいいなと思っています。
一日中このくぬぎ林の中で、ハンモックに揺られながら、本を読んだり、オープンデッキでコーヒーを飲んだり、気が向けばスケッチ(透明水彩筆、画用紙あり)をして楽しんでみたりとか、長閑なひとときを、お過ごし頂ければ幸いです。


山荘で快適に心地よく過ごすに当たり、三つのキーワードがございます。
それは自立していること、知的であること、そして屈折していることの三つです。

①自立とは椅子をセットしたり、ハンモックを吊ったり、昼寝の段取りのことである。

②知的とは有り余る時間をどう過ごすか、暇つぶしのことである。

③屈折とは壊滅的な人手不足で、十分なサービスを受けられずとも、快適に過ごす知恵を働かせることである。

・・・要は日常から抜け出し(ぼけーっと)一日を過ごすこと・・・・